介護の仕事は、介護の対象となる利用者と長時間接することで、影響を受けることがよくあります。例えばレクリエーションは、カラオケやちょっとした遊びをすることでストレス解消になりますし、適度な運動もできます。しかし、新しいことは覚えられないけれども、昔のことをよく覚えている利用者は少なくありません。そのため、カラオケで歌う曲といえば、何十年も前に流行した歌だったり子供の頃によく遊んだ遊びをすることが多いです。それに付き合っていれば、自然と聞いたことがない古い曲や経験したことのない遊びを覚えるようになります。

忙しい介護職に就いてから、今どきの歌や遊びについての情報を仕入れる時間がなくなると、昔のことは知っていても今のことがわからなくなるというのもよくある話です。しかし、昔の歌を歌えたり遊びができるようになることで、利用者との距離を近づけることができれば、より仕事はしやすくなるでしょう。介護職として活躍をしたいのであれば、それは悪いことではありません。

また、介護職でよくあることとして、仕事がない休日に街を歩いているときに、見かけた高齢者のことを気にしてしまう人もいます。重大な問題が発生してるわけではありません。しかし、足元がおぼつかなかったり一人で行動している高齢者を見ると、サポートをしてあげたくなるのは一種の職業病と言えるでしょう。休むことも仕事ですから、心から休日を楽しめないのは問題です。